コーンスネークといえば、ヘビの入門種として定番です。管理人も最初に飼育したのはコーンスネークでした。
- おすすめの飼育ケージは?
- 飼育環境の温度は?
- 必要な飼育用品は?
コーンスネークの飼育に必要なケージなどのおすすめの飼育設備について、飼育環境とあわせて紹介します。
【コーンスネークの飼育環境】温度や湿度はどれくらい?
ケージの飼育用品の配置図はこんな感じ。
※ケージの大きさについては後ほど紹介します。
「暖突」という保温器具をサーモスタットに繋いで全体の温度を上げて制御しつつ、パネルヒーターで温度勾配をつけホットスポットを作ってます。
パネルヒーターはあくまで温度勾配をつける為に使用します。ですので目安としてよく言われる「ケージの3分の1程度」にかかるようにして使用しています。
うちでは水入れを若干パネルヒーターの上に乗せて置くことで、ある程度湿度を上げられ、ヘビが入って温浴的なことができるようにしています。
※よくある間違いですが、パネルヒーターはケージの外側に設定します。
温度勾配をつける理由は、爬虫類は変温動物なので自分での体温調節が苦手な為、いつでも好きな温度帯の場所を選んで体温・代謝を調節してもらうためです。
また夜間の温度帯の低い時に細胞を休めるので、夜間に温度を少し下げるのもポイント。
「温度勾配」や「ホットスポット」など飼育に関する用語がよくわからない方はコチラの記事も参照してください。
肝心の温度と湿度は以下の通りで管理しています。
- 日中の全体温度:28度前後
- 日中のホットスポット:31前後
- 夜間の全体温度:27度前後
- 夜間のホットスポット:30度前後
- 湿度は常に60%を確保しています。
ベビーにおいては気持ちこれより気持ち高めの温度設定です。
コーンスネークなどナミヘビの場合は、ニシキヘビとボアほど神経質にならなくても大丈夫ですが、呼吸器系の疾患(風邪)になるのを防ぐためにも湿度管理もきちんと行う方がいいです。
ボールパイソン目線の記事ですが、冬場の乾燥対策について書いてますので、見てくれる管理人が喜びます。
ボールパイソン飼育で紹介した内容と似ていますが、飼育に私が必須だと思うものざっと紹介。これだけです。
- ケージ
- 床材
- 次亜塩素酸水
- 水入れ
- 暖突
- サーモスタット
- 蓄圧式霧吹き
- パネルヒーター
- サーモガン
- 温湿度計
- 体重計
- エサ
- ピンセット
順にご紹介します!
ケージ
おすすめのケージですが、「パンテオン」です。
「グラステラリウム」が良いという意見も多いですが、後述する「暖突」の取り付けがしずらいです。
あと観音開きなのでヘビだと開けた時に飛んでる可能性を考慮して、スライド式のパンテオンをオススメしてます。
よくヘビの飼育で言われるのが「トグロを巻いた時の3~5倍の広さ」が理想とされていますが、コーンスネークの場合はボールパイソンなどと比べて細長くて動く動くので、気持ち大きめのケージを用意してあげると良いかもです。
流木の設置については以下の記事にまとめているので、読んでくれると管理人が喜びます。
コーンスネークはオスのが大きくなる傾向がありますが、一生同じケージであればオスメスとも約90(幅)×45(奥行)×45(高さ)程のケージで優に飼育できます。
パンテオンは組み立て式で、組み立てが必要になりますが、付属の工具で組み立てができます。初見でも15分あれば余裕で完成できるので大丈夫です。
扉はスライドドアで鍵が付属でついています。またパネルを組み替えて、通気メッシュにしたり、ガラスにしたりと生体に合わせて組み替えられます。
使わないときは、コンパクトに分解することも一応できます。どんなパネルヒーターも下の隙間に入れるので、そういった面でも使いやすい。
後述する暖突も簡単に付けられます。
レプタイルボックス(子ヘビの時)
ベビーサイズの時ならレプタイルボックスなどのアクリルケースがオススメです。
コーンスネークのベビーサイズですと、ガラスケージのほんとに小さな隙間から脱走する可能性があるので。。
管理人のレプタイルボックスで狭くなった時に、パンテオンなどのガラスケージに引っ越すのが良いかと思います。
マグネットでロックがかかるようになっていて、アクリルの小さいケージでは一番使いやすいと思います。
保温については、100均小さめのメタルラックや台所周りで使いそうなラックに、バーベキュー網に固定した暖突を結束バンドで取り付けて、ケージを下にセットして保温しています。
自分でワイヤーネットを結束バンドで繋げて、ラックを作ってもいいかもです。
近すぎるとケージが溶けることもあるので、高さには注意して調整してください!
暖突についてはコチラの記事で使い方など詳しくまとめています。
床材
ヘビ飼育で選択肢が多く、一番悩むのが床材かと思います。
また 床材でカバーしてもどうしてもケージが汚れてしまいます。へびのうんこは結構においますので、除菌・消臭が必要です。
私は正直、ヘビ飼育はペットシーツが一番使い勝手はいいと思ってます。フンや尿酸の状態も白色ならわかりやすくおすすめです。
水色のよくあるペットシーツは、見た目がトイレっぽくて悪いかもしれませんが、白いワンなど白系ペットシーツならそうでもないです。
ただレイアウト重視にしたい人は以下の床材が良いかなと思います。
爬虫類用の床材として売られているものです。
よくエキゾチック用に売られているアスペン系の床材と違い、
- エサをあげた時、チップがエサにつく
- かみついた時に腸が飛び出してしまい、チップがつく
- ネズミをのむ時、口内に付着する
など誤飲の可能性が少ないです。
また保湿性にもすぐれているので、霧吹きして湿度の管理がしやすいです。
ただ多湿すぎる、不衛生になりすぎると、ヤシ系(ハスクチップ)はダニや虫が発生する可能性があるので注意です。
定期的な交換が必要になります。この辺は見た目をとるか、一長一短ですね。
次亜塩素酸水
これらはアルコール不使用の除菌消臭水で、病院などでも採用されてるみたいです。
使用後、すぐに水に戻るからペット関係の除菌・消臭として安心して使えます。
汚れた個所にスプレーしてティッシュなどで清掃します。
水入れ
特に幼体は湿度を必要としますので、なるべく全身つかれる容器にしてあげることがおすすめです。
100均一で個体にあった大きさの桶やタッパーなどを探しましょう。
全身入れる水入れをおくことで、脱皮前には水に入るなど、ヘビ自身が好きな湿度の環境を選ぶことができ、水に入って体温調節もできるからです。
ただレイアウトを壊したくない方は、上記のような爬虫類用の水入れがおすすめです。
全身浸かることができないかもしれませんが、適切な湿度が維持されていれば脱皮などに問題はないのかと思います。
暖突
ケージの全体の温度を28度前後に上げるために使用します。
エアコンで管理なら保温器具は必要ありません(パネルヒーターは必要です)が、
エアコン管理しない場合、暖突などの保温器具が必要になります。
コーンスネークは野生では冬眠するそうですが、失敗すると命に関わるので(ベビーやヤングサイズは特に)、冬眠に最適な一定の温度を保つことができる、繁殖をする(冬眠をすれば繁殖行動を起こしやすくなる)など理由がない限りは、冬場も保温する方のがオススメです。
暖突ならやけどのリスクが無く、霧吹きもそのままできます。
ヘビの場合、ケージ内に保温球を入れるのは、やけどのリスクがあるのでおすすめしません。霧吹きで電球が割れるおそれもあります。
90cmケージならLサイズが良いと思います。
暖突なら特殊な加工でやけどのリスクが無く、蓋に取り付けられます。
暖突の取り付け方や詳しい使い方はコチラ
サーモスタット
暖突など全体保温器具は単体では基本、飼育ケージの温度を自動調節できないので、サーモスタットに接続して使います。
サーモスタットに接続することで、温度によって自動で全体保温器具のON・OFFを切り替えケージ内のオーバーヒートを防ぎます。
ちなみにだいたいのパネルヒーターの多くは自動制御してくれますのでサーモは必要ありません。
設定しておけば、日中と夜間で温度差をつけられるのは嬉しい機能かなと思います。
変温動物の爬虫類は夜間の温度帯の低い時に細胞を休めるので…。
また下記は少しお値打ちな爬虫類サーモです。ダイヤルによって温度設定を変えます。
しかしタイマーサーモみたいに、夜間と日中で温度差をつけたりするのは、ダイヤルを手動でまわして日々調節するしかありません。
また照明等のタイマー機能もありませが、しっかり温度は制御してくれます。
照明用のタイマー機能も欲しい方は、「希望の時間を設定して、ON・OFFしてくれる」タイマーコンセントを利用する手もあります。普通にホームセンターに売ってます。
蓄圧式霧吹き
暖突などで保温するとどうしても乾燥しますので、暖突が稼動している時期は、特に霧吹きによる湿度維持は重要です。
そこで便利なのがこの蓄圧式の霧吹きです。
普通の霧吹きと違い、ほぼ全自動で霧吹きができて手が疲れません。飼育個体が多い方には特におすすめです。
ちなみに関東住まいですが、毎日2回くらい霧吹きしても日本の冬の乾燥はなかなか勝てません。
そういった場合は以下のような対策をします。
- 床材を保湿性のあるものにする
- 濡れタオルをケージ内に掛けておく
- 加湿器を稼動する
- 蓋の通気部分を一部、プラダンなどで覆って湿度が逃げないようにする
うちでは冬場は念のため加湿機能付きの空気清浄器を併用中です。
温湿度の管理については下記で紹介しています。
パネルヒーター
爬虫類は変温動物なので自分での体温調節が苦手な為、ふつうの温度の場所(28度前後)とホットスポット(31度前後)を設けます。
温度勾配をつけ、好きな温度帯の場所を選んで体温・代謝を調節してもらう為です。
この温度勾配を作る為に、パネルヒーターを使います。全体の保温は暖突などで行います。
特に冬場などはパネルヒーターのみだと確実に風邪ひきます。必ずエアコンや暖突などでケージ全体の空気を温めることが必要です。
寒いからずっとパネルヒーターの上にいて、低温やけどなどの事例もあるようです。
だいたいケージの1/3程の面積にホットスポットが作れるようにウチでは使用しています。
またパネルヒーターも種類が豊富ですが、うちではいろいろ試しましたが、上記のマルチパネルヒーターが一番精度も機能もよかったです。ヘビに関しては全てこれを使用しています。
多くのほかのパネヒはダイヤルでの調整ができないものが多く、ペットシーツなど薄く床材をひくと、温度が上昇しすぎてしまいます。
パネルヒーター自体の表面温度が42前後などのものが多いです。
そのため間にダンボールをはさんで調節したり、床材を厚くひいて調節など面倒です。
しかしコレならダイヤルで25℃~約45℃の間で調節が簡単にできて便利です。精度もこれが一番いい気がします。
サーモガン(放射温度計)
家に1台のサーモガン(放射温度計)です。すっかりコロナのおかげでお馴染みになりました。
何気に爬虫類用も売られているサーモガンですが、専用のものでなくて十分というか、普通の物の方が精度いい気がします。
爬虫類飼育で重要な温度勾配を測定するのにかなり重宝します。
一瞬で、赤外線にて照射したところ表面温度を測定できるものです。
ガンタイプのものはレーザーポイントが出て楽しいです。
温湿度計
放射温度計は一応、表面温度を測定するのに適しているものです。ほとんど気温を測定しても同じ温度のことがおおいですが…。
いつでも温度を把握するためにこのツインメーターNEOをケージに入れてます。
コレは爬虫類飼育にとって重要な湿度も同時に測定することができ、かなりオススメです。吸盤がついていて、ガラスケージに吸い付けられます。
値が張りますが、出せるならコチラの最高最低温度計のがいいかと思います。
最高最低温度計はリセット機能もついていて、1日の最高最低温度・湿度がわかり、夜間の温度の下がりすぎ、日中の温度の上がりすぎにいち早く気付けます。
この商品ならINとOUT機能があります。
センサーで外から温度を測定できるので、ウンコで汚れるのも怖くありません。
同時に温度計設置してる場所の温度も測れます。
体重計
子ヘビから育てている場合、成長の過程を記録しておく為にも体重を計るのはおすすめです。体重が増えて成長しているのが数値で見えるのは楽しいです。
健康のバロメーターとしても体重は大事です。
また何か病気になって獣医にかかった時や飼育・繁殖の相談をするときにも体重の変化の推移がわかっている方が適切な判断がしてもらえるかと思います。
私は1か月おきに体重は測定しています。 SNSでもこの体重計使ってるかたよく見ます。
この体重計なら値段も手ごろで、そこそこ大きく、風袋引き機能もついているので、大きめのプラケなどにヘビを入れて体重を計ることができます。
ピンセット
とりあえずピンセットはコチラがおすすめ。
竹製なので他のピンセットに比べて、生体が噛んでしまっても口内を傷つけにくくいのでおすすめです。
エサ
コーンスネークの場合は、ヒヨコ・ウズラなども食べますが一生マウスかラットでいいかと思います。
ボールパイソンをテーマに書いてますが栄養価、冷凍餌の解凍方法などは以下の記事でまとめてます。
その辺りの調整はほぼ同じですので、ぜひ見てってください。
最後まで見てくれてありがとうございます。
この記事を見てヘビ仲間が増えてくれると嬉しいです。