こんにちは。管理人のほーりーです。
爬虫類飼育始めようと思うと、意味不明の言葉が多すぎますよね。
生体の購入、飼育用品購入するときの参考になるとうれしいです。
モルフって?
ヘテロって何?
パネルヒーターやサーモって?
イエコやフタホシって?
モルフ関係、繁殖関係、飼育関係、エサ関係の爬虫類用語集を紹介していきます。
モルフ関係の用語集
モルフ
通常(ノーマル)とは違う、遺伝する表現形質を持つ個体。
種類によりさまざまなモルフがあり、ボールパイソンならアルビノ、パステル、パイボール、バナナなど組み合わせは無限大です。
アメラニスティック
黒色色素が欠乏した固体。俗にいうアルビノ個体。メラニン色素(黒色色素)がないので、目まで血管が透けて赤色です。
T+アルビノ
+はアクティブ、ポジティブと読みます。
Tはチロシナーゼのことで、メラニン色素(黒色色素)を作るもととなります。
つまりT+は「チロシナーゼが少しは生成できますよ」ということです。
ブドウ色のような目になり、体色も少し明るいなといった個体です。
逆にT-アルビノは全くチロシナーゼが生成できないアルビノです。目が真っ赤のものです。
アネリスティック
赤色色素が欠乏した個体のこと。
コーンスネークで有名。
アザンティック
黄色色素が欠乏した個体のこと。カーペットパイソンやグリーンイグアナの青色個体が有名。
ザンティック
黄色色素が強い個体。
ハイポ
黒色色素が現象している固体。普通より明るい色になります。
メラニスティック
黒色色素が強い固体。カラスヘビ(シマヘビのメラニスティック)が有名。
エリスリスティック
赤色色素が強い個体。グリーンイグアナの赤色個体で有名。
リューシスティック
アルビノと違いメラニン色素は発現しているが、体は白化している個体。
目は黒い。テキサスラットスネークが有名。
シブリング
同じクラッチから産まれた兄弟のこと。カーペットパイソンなどで有名で、ジャガー(モルフ)のシブリングとか言います。
たとえば兄弟にジャガーがいて、その子自体はジャガーの遺伝子が遺伝していない場合につかいます。通常とは少し柄が違った個体になりやすいです。
繁殖関係の用語集
ハッチ
卵が孵化すること。
クラッチ
一腹での産卵こと。1クラッチ、2クラッチとか言います。
CB個体
Captive breedの略。飼育下で繁殖した個体のこと。
国内のCBは国内CBとかいい、逆に野生採取個体のことをWCと言います。WCはWild coughtの略。
FH個体
ファームハッチの略。
現地の卵をもった蛇を捕まえて卵を孵化させ、ハッチさせた個体。または卵を採取してきてハッチさせた個体。
ヘテロ
hetと表記されることも。劣勢遺伝子で実際には発現しておらず、遺伝子として持っている個体。
メンデルの法則が関係します。例えば、アルビノのヘテロ同士(Aa×Aa)、ヘテロ×アルビノ(Aa×aa)を掛け合わせることでアルビノが産まれます。
ヘテロをもっている可能性のあるものをポッシブルヘテロといいます。
クーリング
飼育下で擬似的に冬を作ること。温度を下げ、繁殖の引き金とする行為。
爬虫類は温度の低下、気候の変化により、発情する個体が多いがCB個体をなるとクーリングなしでも発情する個体もいる。
プローブ
蛇の雌雄判別に使う棒状の道具。総排泄口から尾の方にむけて挿入し、入った長さによって判別する。♂の方がヘミペニスをしまう分深く入る。♀は♂の半分以下ほどしか入らない。
ポッピング
総排泄口から尻尾側をおさえて生殖器を出して、♂か♀か判定すること。成長に伴って回りの筋肉が発達するのでベビーのうち限定かもしれません。
指きり
蛇の交尾のこと。尻尾と尻尾でほんとに指きりしているように見えます。
蛇の交尾は長時間で、うちのボールパイソンは一日やってることもあります。すごい…。
TSD
温度依存性性決定のこと。卵の時期の環境温度帯によって性別が決定する。
中でも3パターンに分けられます(例外はあり)
- 高温で♀、低温で♂、その中間の温度で両方が産まれる。
例…ほとんどのカメ - 高温で♂、低温で♀、その中間の温度で両方が産まれる。
例…ほとんどのワニ・ヤモリ・トカゲ - 低温と高温で♀、中間の温度で♂が産まれる。
例…カミツキガメ、ニホンヤモリなど
GSD
性染色体により性別が決まること。
私たちはこの性決定の方法ですよね。人は雄ヘテロ型(XY)で、ヘビは雌ヘテロ型(ZW)です。
飼育関係の用語集
ダスティング
コオロギ等の餌ではカルシウムの割合が少ないので、カルシウムパウダーをふりかけて栄養価を強化すること。
ビタミンD3入りのものは、毎回添付すると体の小さい生体だと中毒症状をおこすので、時たま与えるようにする。
通常はD3無しの普通のカルシウム剤を与えるほうが安心かもです。
ガットローティング
コオロギ等の餌自体にしっかりと栄養バランスのよい給餌をしてエサ自身の栄養価を高めること。
バスキング
バスキングライト等でホットスポット(ケージ内に温度勾配を設けた内の、温度帯の高い箇所)を作り、トカゲなどがそこで日光浴して体を温め、代謝を促進させること。
紫外線ライト
昼行性の爬虫類はたいてい日光浴をして紫外線を浴び、ビタミンD3を生成してカルシウムの吸収を促しています。
もしこれが無いと、カルシウムの吸収ができなくなり、骨が変形するクル病(ビタミンD欠乏症)という病気になってしまいます。人間でもおこる病気です…。
メタルハライドランプのこと。
バスキングライトと紫外線ライトの両方の機能を兼ねたライトで紫外線の照射量も多いみたいだけど高価。
パネルヒーター
底面ヒーターのことで、ケージの外に敷き、部分的に底面から温度を上昇させて温度勾配を作るのに使います。
お腹を暖めることができるので代謝の促進にも効果的です。また側面にも貼って使用する技もあります。
ヤモリ等で効果的です。このときは耐熱テープで貼ると安心です。
サーモスタット
センサーによって温度を感知し、保温器具を制御して適性な温度に保ってくれる機械のことです。
ドリッパー
カメレオン(樹上性のやつらに多い)など、「動いてる水」からしか、飲まない個体に使われる給水器。
徐々に水滴を垂らさせて給水する。
サーモガン
赤外線により温度を測る温度測定器。
爬虫類用でなくても一家一台あると温度勾配を測定するのにすごく便利。必須レベルだと思います。
最高最低温度計
リセット可能で一日の最高気温と最低気温と現在温度が測定できる。
夜間の温度が下がりすぎている、日中暑すぎる等の事態にいち早く対処できる。これもあったほうがいいかと思います。
ビバリウム
飼育環境を自然環境を再現したようなレイアウトにしたもの。
ハンドリング
爬虫類を手にもって触ること。
触られて喜ぶ生き物ではないのはわかってますが、触れ合うことで生体の異常に気づくチャンスでもあると思うので、私は多少はしたほうがいい派です。
温浴
生体をぬるま湯(35~40度くらい)につけて代謝を促すこと。脱皮不全や便秘の個体におすすめ。
水分補給にも効果的。いいコト盛りだくさん。
餌関係の用語集
マウス
ハツカネズミを実験・餌用に品種改良したもの。大きさや成長段階によって呼び名がある。
産まれたてで毛が生えていない物をピンクマウス、毛が生え始めたころをファジー、目が開き跳ね回ることができるくらいをホッパー、繁殖可能になった大きさの物をアダルト、成熟~老体の物をリタイアと呼びます。
ラット
ドブネズミを実験・餌用に品種改良したもの。各段階の呼び名はマウスと同じ。
ミルワーム
チャイロコメノゴミムシダマシの幼体。鳥の餌で有名。
ふすまやパン粉の中で飼育でき、それがエサにもなる。冷蔵庫など低温の所で飼育すると成虫になるのを防ぐことができ、ストックするのに向いてます。
ジャイミル
ジャイアントミルワームの略。ツヤケシオオゴミムシダマシの幼体。
顎の力が強力で、顎をつぶして与えないと、食べた爬虫類のお腹の中で臓器等をかじられて死亡した例があるので注意して与える。
シルクワーム
カイコのこと。絹を作る目的で家畜化された昆虫で野生にはいません。
栄養価が高く、水分も多く指向性も高いがカロリーも高すぎるみたいなので常食は避けたほうがいいかも。
ハニーワーム
ハチノスツヅリガの幼虫。ハチの巣に侵入しハチミツを食べるので養蜂家の敵。
シルクワームと同じく栄養価と嗜好性は高いが高カロリーなので常食はさけたほうがいいかも。
ハウスゲッコー
ヒラオヤモリという外国産のヤモリ。
爬虫類食いのトカゲやヤモリ食いの変態ヘビの餌に使われます。
ショウジョウバエ
キイロショウジョウバエとトリニドショウジョウバエの二種類がありトリニドの方が大きいです。
キイロショウジョウバエは夏場によく見かけるやつですね。
ヤドクガエルなどカエルの餌に使われます。羽がなくて飛べないフライトレスというタイプが流通します。
デュビア
アルゼンチンモリゴキブリのこと。
昆虫食いのトカゲの餌によく使われ、♂に羽がありますが、♂♀とも飛べません。
ツルツルした衣装ケースのような壁も登れません。
レッドローチ
トルキスタンゴキブリのこと。デュビアより早く動き、よりゴキブリっぽいゴキブリ。
増えるスピードはレッドローチのが早く、やわらかいが少しにおいがデュビアよりする。
ツルツルした壁を登れず、飛ぶことはほとんどないです。
フタホシ
フタホシコオロギの略。イエコより大きく、クロコより小さい。よく流通し栄養価のバランスがよく常食にできる。コオロギに通じて言えるが、♂だけ鳴くので繁殖に使わない場合は♂から与えるのがオススメ。
イエコ
ヨーロッパイエコオロギの略。フタホシより小さく素早い。
後ろ足が少しトゲトゲしている。栄養バランスもよく、フタホシと並んで常食にできるコオロギの一つ。
クロコ
クロコオロギの略。フタホシに似ているが別種とのこと。
フタホシより大きくなり、他コオロギと同じく栄養バランスも良い。
大きくなりハネが発達するまで時間がかかるため、♂から与えれば鳴き声をあまり聞かずに、割と快適に過ごせるのでオススメ。
最後まで見てくれてありがとうございました。
この記事をみて爬虫類仲間が増えてくれたら嬉しいです。