今回は♂バナナ×♀キラーブラストの子供が産まれたのを記念して、繁殖についての記事です。
バナナレモンブラストが出ましたよ!
- ♂♀はどれくらいの大きさが必要?
- どんな掛け合わせがいいの?
- どんな子供が産まれてくるか調べる方法は?
- クーリングは必要?
- 繁殖までの流れは?
実際に行った繁殖の準備からクーリング・交尾・最終脱皮までの流れを紹介します。
「繁殖の事前準備』」必要な年齢と体重とどんなモルフが出るか調べる
まず繁殖させるにあたって、目安となるだいたいの年齢や体重の指標があります。
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オス
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1.5歳~。体重が700グラム~
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メス
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2.5歳~。1500グラム~
特にメスはこれが最低限必要な体重になります。理想は2000グラム~と言われてます。小さいと卵を通過させることが難しくなり、卵自体も小さく少なくなりがちで、結局孵化率も悪くなってしまいます。
また繁殖させるほとんどの人が、なんらかのモルフを掛け合わせると思うのですが、確立や産まれてくるのがどんなモルフか気になりませんか。
メンデルの法則を学べば自分でも計算できますが…。毎回計算するのも大変です。
簡単に計算し写真つきで出てくるサイトがあります!
GENETIC WIZARDのページで、♂♀それぞれ選びます。
英語モルフ名を入力と選択肢が出てくるのでクリック。
バナナなら『banana ball』と出てきます。
※ただしバンブルビーなどコンボモルフは出ないので、その場合パステルとスパイダーの2つを入力します。スーパーパステルなどスーパー体はそのままスーパーで入力すると選択肢が出ています。
あとはcalculateボタンを押します。
そうすると確立(%)とモルフ名が出てきます!
これでいろいろ妄想して計画をたてるのです。
ベビー誕生までの時系列
まずはベビー誕生までのこちらの流れをご確認ください!
交尾から産卵まで3~4か月はかかります。
- クーリング
徐々に餌のサイズダウン&餌の頻度下げていき、♂は完全ストップ!
14日~28日程クーリングします。 - 交尾
何度も交尾させる - 排卵前脱皮
交尾のピーク - 排卵
排卵前脱皮の30日後くらい。 - 回転姿勢
排卵の14日後くらい。♀の餌完全ストップ! - 最終脱皮
排卵の20日後くらい - 産卵
最終脱皮の30日~60日後くらい - ハッチ
産卵後、30℃の温度管理で60日くらい - ファーストシェッド
ハッチの10日後くらい。餌食べ始める。
全体像が見えたところで順に、この記事ではクーリングから交尾・最終脱皮までを順に解説します。
「クーリング」ペアリングさせる冬までに♀を仕上げる。
クーリングとは「擬似的に温度差をつけて、繁殖の時期が来たと発情を促す」ことです。
さらに交尾の確率を上げるには、クーリングに加えてエサの量を減らすことが必要になってきます。
こうした餌減少+夜間の気温低下が繁殖の引き金になります。本能的に「ピンチ!子孫を残そう!」と思わせます。
これらを2~4週間続けます。
しなくてもかかる場合はありますが、した方が♂♀ともやる気があがる傾向があります。
徐々に飼育環境の温度を下げていく
11月中旬頃から1週間ごとくらいに夜間の気温を徐々に落としていき、12月に夜間の最低温度を24℃くらいまで落とすのが目標です。
11月から時間をかけて徐々に落とすのは、体に負担をかけにくくするためです。
少しでも調子がわるそうなら温度をいつもどうりにあげます。体が最優先です。
特に冬場は呼吸器疾患などもこわいので要注意です。
夜間はパネルヒーターをOFFにして、完全に冷やします。下げすぎによる風邪には要注意です。
日中の温度はうちでは、全体温度が27℃くらいまでしか下げません。日中はパネルヒーターONにしています。
クーリングのポイントは事前に冷やす環境を用意しておくことかと思います。
しかしその際に、温度が下げすぎて病気にしてしまわないように暖突+サーモで環境を整えてあげることも必要です。加湿器などでの湿度管理も忘れずにします。
タイマーサーモなら昼と夜で設定温度を変えることができるので繁殖向きです。
うちの例であれば、飼育部屋自体をエアコンで管理していて、ケージは無印の衣装ケースをタワー状にして管理していますので、♂は下の一番低いところ(温度も低い)にして夜間にパネルヒーターを切ればいい感じにクーリングができています。
部屋を見渡して、使えそうなポイントを探して最高最低温度計などで温度を測ってみるのもいいかと思います。
徐々に餌を減らして1サイズダウン
温度を下げ始めて段階で、餌も徐々に減らす&1サイズダウンさせて与えます。
温度低下による消化不良を防ぐ意味もあります。この時期には休眠期に入り、そもそも食べないかもしれません。
うちでは♀はまだ食べるようであれば餌を与え、♂は様子を見ながら12月中には完全にストップしています。
なので♀は特にこのシーズンまでに繁殖に臨むための事前に体を作っておくことが重要です。ガリガリ女では繁殖を乗り切れなくなります。
繁殖には現地ではどういった生活サイクルをしているか知っておくと繁殖についてイメージがつきやすいかと思います。
下記の記事で紹介しています。
「交尾・最終脱皮まで」♂を何度も出し入れして発情させる
クーリングを2~4週間続けらいよいよペアリング開始です。
最初は数時間一緒に、その後は1日、2日と時間を延ばしていきます。
♂のケージに♀をいれるか、♀のケージに♂を入れるかですが、
- 「オスの方が縄張り意識があるから先住効果で、オスのケージにメス…」
- 「繁殖期オスは野生でメスを探してまわるからメスのケージにオスを…」
など諸説ありますが結局はオスの発情にかかっていて、メスは割といつでもいける気がします。
うちではとりあえずメスのケージにオスを入れて、ダメだったら次の女に渡り歩かせます(笑)
もしオスが発情せず交尾しない場合は、オスは完全に餌を抜いて発情させましょう。
メスは母体のことを考えて少しずつでいいので、サイズダウン&餌の頻度を下げた状態で食べるようなら与えたいです。
メスが発情しているとこういったぬれぬれのオシッコの跡がチョボチョボとつきます。
もし3日一緒にして交尾しないならウチでは一度離して、3日くらいあけて再度一緒にするようにします。
これで相手に新鮮味をもっていただく作戦です。3日3日の法則です。
交尾中。このカタチから指切りって言われます。♂が蹴爪で♀の総排泄口を刺激して交尾します。
交尾すると日本ではだいたい12月~1月が交尾のピークです。
すりすりしています。ここまでいったらあと少しで交尾って感じでしょうか。
この時期のうちに何度も♂を出し入れして交尾させましょう。
そうするとやがて排卵前脱皮(排卵前にする脱皮)をします。
この脱皮をする前後が最もかかりやすいと言われてます。
排卵前脱皮後、4週間後くらいで排卵(卵胞が十分に発育すると卵巣から卵子が出て、精子と受精する準備する)し、♀のお腹の真ん中あたりが1日ほど膨らみます。
…ですが結構わからないです(笑)
さらに排卵して14日程ほどで回転姿勢と呼ばれる、お腹を上にしてクネクネと回転姿勢をとります。
これが受精した証とも言われます。(この動作がないようなら念のためうちでは♂入れます)
この回転姿勢まで来たら、♀も餌を完全ストップします。卵の形成に集中して、消化による負担を減らす為です!
といっても受精していると食欲は落ちていると思われます。
そしてこの回転姿勢のあと(排卵の20日後くらい)、最終脱皮と呼ばれる脱皮をします。
そして一般的に最終脱皮の30日後に産卵をするといわれますが、結構のびることがあります。
うちでは2か月半くらいかかりました。。
妊娠中、念のため動物病院へ連れて行ってレントゲンとエコーをとりました。
どうやらまだ殻が出来ていなかったため、産卵まで長かったみたいです。
産卵中はカルシウムがかなりもっていかれるので、獣医さんの勧めで液体タイプのカルシウム剤をスポイトで飲ませました。
餌をあまり与えられない分、効果的かと思います!繁殖中の♀には1日1回使いました。
最終脱皮まできたら卵管理するための環境を事前に準備します。
下記の記事で紹介しています。
最後まで見てくれてありがとうございます。
この記事を見てヘビ仲間が増えてくれると嬉しいです。