爬虫類飼育に応用できる『ケッペン気候区分』

エジプトにいきたいけどコロナで行けなくなった管理人のほーりーです。

今回は自分の勉強したことのメモ的な記事になってしまってますがスミマセン。

高校の地理で勉強するケッペン気候区分の記事です。この気候区分を知ることで、飼育している動物がどのような環境に生息しているのか、見えてくるんじゃないかという説です。

特に気温・湿度の推移等を知ることで繁殖方法が見えてくることもあるかもしれません。

ケッペン気候区分とは

ドイツの気候学者のケッペンさんが世界の地域ごとの植生に注目して世界の気候を区分したものです。

wikipedia ケッペンの気候区分 より引用

ケッペン気候区分には大きくわけて、熱帯(A)・乾燥帯(B)・温帯(C)・亜寒帯(D)・寒帯(E)があります。

それぞれ記号がついていて、赤道を中心に南極または北極にむけてA~Eへと区分が変わっていってるのがわかります。熱帯・温帯・亜寒帯が樹林のある気候。乾燥帯・寒帯が樹林のない気候となります。

それぞれ飼育されている動物の生息地(国)の雨温図を調べてみるとさらに飼育に応用しやすいかもしれません。旅の情報~地理の世界から~のサイトがおすすめです。

ここではおおまかな気候区分の特徴をご紹介します。

またケッペン気候区分を見る前に、以下のこと覚えるともっと気候区分が想像できるかもしてません。


高校地理をわかりやすく、そして楽しく より引用

  • 低圧帯=雨降りやすい
  • 高圧帯=雨ふりにくい
  • 貿易風…亜熱帯高圧帯→赤道低圧帯へ吹く風。天気は安定しやすい。
  • 偏西風…亜熱帯高圧帯→亜寒帯低圧帯へ吹く風。低気圧が発生しやすい。
  • 風は基本的に高圧帯→低圧帯へ流れる


Something Interestingより引用

  • 北回帰線=夏至に太陽が真上に来るところ結んだ線
  • 南回帰線=冬至に太陽が真上に来るところ結んだ線
  • 夏至=北極が太陽の方に傾いて、北半球において昼の時間が一番長くなる。北極では白夜、南極で極夜になる。
  • 冬至=南極が太陽の方に傾いて、北半球において昼の時間が一番短くなる。北極では極夜、南極で白夜になる。

熱帯(A)

熱帯(A)は以下に分けれれます。

  • 熱帯雨林気候区(Af)
  • 熱帯モンスーン気候区(Am)
  • サバナ気候区Aw)

『A』のあとに続く小文字は意味があり、ドイツ語が由来で『f』が年中降雨、『m』がその中間、『w』が冬に乾燥という意味です。

熱帯雨林気候区(Af)

赤道付近に分布して熱帯雨林におおわれ、年中高温多雨の気候区です。

四季の区別、気温の年較差が少ない赤道低圧帯で太陽熱の影響を大きく受けるので、地表の水分が蒸発し上昇気流が発生しやすく、一年中スコールがおこるそうです。

熱帯雨林って感じ、ブラッドパイソンやグリーンパイソンがいます。

なみに熱帯雨林は東南アジア・アフリカではジャングル、南アメリカではセルバと呼ばれます。

熱帯モンスーン気候区(Am)

短い乾季がみられる気候区で、夏と冬で風向きが変わるモンスーン影響を受けます。

モンスーンは季節によって風向きが変わる風のことで、一般的には夏と冬で風向きがほぼ正反対になるので、乾季と雨季の両方がありますが、湿潤な傾向になります。

海側から吹く季節風で強い降雨を伴う雨期が長いです。位置的にガイアナ・スリナム・フランスギアナの方に広く見受けられます。カイマントカゲとかが居るのでしょう。

サバナ気候区(Aw)

サバナとは、アフリカ大陸を連想させサバンナのこと。

草丈の長い草原に、乾燥に強い樹木がまばらに生えている植生です。南米の方のサバナ地域は、リャノグランチャコとか呼び方が違います。

Af気候にまたがって分布し、雨季と乾季の差が激しいです。

われらのボールパイソンの多くもこの気候で暮らしているのでしょう。

乾燥帯(B)

乾燥帯(B)以下に分けられます。

  • 砂漠気候区(BW)
  • ステップ気候区(BS)

だいたい大陸の内陸部に分布にしていて、昼間は太陽によって植物の少ない大地が温められ、夜は地面から放射冷却によって熱が逃げていくから気温の日格差が激しい気候区です。

『B』の後に続く文字は、『W』が砂漠、『S』がステップ、平らな土地という意味です。

砂漠気候区(BW)

大陸の内陸部の方にあり、亜熱帯高圧帯の影響で降水がほとんど無いです。

オアシス(地下水脈が地殻変動の具合で自然にわきだし、樹木が生えてるところ)以外は砂漠になっている過酷な環境です。

砂漠といえばやはりナマクワカメレオンでしょうか。

砂漠に住むカメレオンです。他にも砂漠といえばアメフクラガエル、トゲオアガマ、トンネルを掘るサバクゴファーガメ、横ばいするサンドワイダー、高速で砂漠を走るアンチエタヒラタカナヘビ、自動給水システムのモロクトカゲ、目からビームのサバクツノトカゲなど癖が強いです。

砂漠にもいくつか種類があります。

  • 回帰線砂漠…、亜熱帯高圧帯に覆われて年中下降気流が発生する為、上昇気流が発生しにくいことによってできた砂漠。サハラ砂漠、カラハリ砂漠とか。
  • 海岸砂漠…『亜寒帯高圧帯からの下降気流』+『海岸沿いに寒流が通る』ことにより、上昇気流が発生しにくい為できた砂漠。ナミブ砂漠、アタカマ砂漠とか。
  • 内陸砂漠…単純に海から離れていたり、周りが山脈に囲まれているから水蒸気が供給されず、乾燥しできた砂漠。タクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、カラクーム砂漠。
  • 雨陰砂漠…フェーン現象(湿った空気が山を越える時に雨を降らせ、山を越えた後は乾いた下降気流になること)によりできた砂漠。パタゴニア砂漠とか。

ステップ気候区(BS)

遊牧などで有名なモンゴルなどの気候です。

ステップとは草丈の短い草原をさし、夏に雨季があることが多い気候です。砂漠気候を挟むように分布していて、砂漠気候と分布がかさなってます。

温帯(C

温帯(C)は以下に分けられます。

  • 地中海性気候区(Cs)
  • 温暖冬季少雨気候区(Cw)
  • 温暖湿潤気候区(Cfa)
  • 西岸海洋性気候区(Cfb)

『C』の後に続く文字は、『s』が夏に乾燥、『w』は冬に乾燥、『fa』が年中降雨で温暖月の平均気温が高い、『fb』が年中降雨で温暖月の平均気温が低い、という意味です。

地中海性気候(Cs)

地中海沿岸やオーストラリアのパース、アメリカのサンフランシスコなど大陸の西岸に分布します。

冬に少しだけ雨が降りますが、亜熱帯高圧帯の影響を受けて夏は乾燥した日差しの強い日が続きます。

地中海といえばチチュウカイリクガメ属です。

ギリシャリクガメ、フチゾリリクガメ、ヘルマンリクガメ、エジプトリクガメ、ロシアリクガメなどがいます。リクガメパラダイスです。どれも丈夫で有名なリクガメが多いです。

西洋海岸性気候(Cfb)

大陸の西側やヨーロッパの方、ニュージーランドの方に分布します。

降水量は多い方ではないが、雨季も乾季もなく一年中安定して降水があります。

温暖湿潤気候(Cfa)

Cfb気候区より低緯度に分布します。日本の本土やアメリカの東部がこの気候です。

四季の変化が最もあり、モンスーンの影響を受け、降水が多く夏は熱帯のように暑いです。

温暖湿潤気候いえば、日本の本州のヘビが多くあげられます。アオダイショウ、ヤマカガシ、シマヘビ、マムシ、シロマダラ、ジムグリ、ヒバカリ、タカチホヘビがいます。

アメリカには同じ気候区分でコーンスネークいますね。

温暖冬季少雨気候(Cw)

主に大陸の東側に位置しする気候区分で、ヒマラヤ方面に広く分布します。お茶の栽培が盛んな地域で夏は高温多湿で、冬は乾燥し温暖な気候になりやすいです。

トッケイヤモリとかがこの気候区分になるのでしょう。『トッケイ』って鳴くのを7回聞くと幸せになるそうです。

亜寒帯(D)

亜寒帯(D)は以下の気候区分に分かれます。

  • 亜寒帯湿潤気候(Df)
  • 亜寒帯冬季少雨気候(Dw)

樹林のある環境で一番寒い気候で、夏は比較的20℃くらいと暖かい方で気温の寒暖差が激しいです。

南半球には存在せず北半球にのみ分布します。永久凍土のところ(一年以上凍結している土壌のこと)もあります。

『D』のあとに続く小文字は、『f』が年中降雨、『w』が冬に乾燥という意味です。

亜寒帯湿潤気候(Df)

カナダ、ロシア、北海道など北緯40°くらいのところに位置します。

亜寒帯低圧帯の影響で一年中降水があり積雪が多く、針葉樹林のタイガが分布します。永久凍土からの水分がこの樹林を育てているみたいです。

北海道にはアオダイショウなども生息していますが、少し色味が変わった種類も多いみたいですね。エゾブルーとかいう品種も販売されています。

哺乳類でもエゾヒグマやキタキツネやエゾリスなど日本でも本土とは少し異なった種類が多く生息しています。

亜寒帯冬季少雨気候(Dw)

ーラシア大陸の北東部だけに分布して、シベリア気団の影響で冬は降水量が少ない夏は気温が暖かくなり気温の年較差が大きい地域です。

気候区分的には卵胎生のコモチカナヘビなどが生息(北海道でも生息情報あり)しているみたいです。

寒帯(E)

寒帯(E)は次の区分に分かれます。

  • ツンドラ気候(ET)
  • 氷雪気候(EF)

寒帯は北極海の沿岸や南極周辺に位置し、一年中寒さが厳しく降水は非常にすくないです。

永久凍土で森は見られません。

ツンドラ気候(ET)

北極圏沿岸とチベット高原に分布します。

ツンドラ(夏のみ気温が上がるので下草や低木が少しだけ育つが、夏が終わるとほぼ雪に覆われる土地)が広がります。

しかしヨーロッパクサリヘビがスカンジナビア半島(一部ET気候が被る)の北緯60度の北極圏付近に生息している情報があります。すごいヘビがいたもんです。

氷雪気候(EF)

南極大陸とグリーンランドの一部に分布し、植生もほぼ無いです。

雪が年中溶けないので年中氷河がひろがります。さすがに爬虫類の分布はみつかりませんでした。

まとめ

13種の気候区分を紹介しました。

気候区分の特徴把握し、飼育されている種の生息地(国)の雨温図を調べ、乾季と雨季の降水量、年間の気温の変動など調べてみると飼育・繁殖に応用しやすくいい結果がでるかもしれません。

他にも生物の分布の特徴をもとに、世界を新北区・旧北区・エチオピア区・東洋区・オーストラリア区・新熱帯区・オセアニア区・南極区に分けた『生物地理区』といった地理区分もあります。いろいろ調べて研究するとおもしろいかもです。

最後まで見てくれてありがとうございます。この記事を見てヘビ仲間が増えてくれると嬉しいです(๑╹ω╹๑ )

参考文献
帝国書院編集部.新詳地理資料COMPLATE2019.株式会社 帝国書院,2019,p.46-62

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ボールパイソンを中心にヘビ飼育・繁殖方法や動物園情報・動物雑学をわかりやすく紹介します。コンビニに冷凍マウスが置かれる日を目指してヘビ飼育の普及活動中。