ヘビ牧場どらんごファームではボールパイソンを中心にヘビ飼育・繁殖方法やアニマルスポット情報・動物雑学をわかりやすく紹介します。

【餌ラットの繁殖】臭い対策・自作ケージについても紹介

目次

ラットよりマウスのがいい臭いだと思う管理人のほーりーです。

ヘビを複数飼育してるから、ラットを繁殖して元をとりたい

餌用ラットの飼育を始めたいけど、部屋が臭くなりそう

飼育・繁殖に必要なものって?

どれくらいで産まれるの?

何匹ぐらい産まれるの?冷凍餌にするには?

この記事では飼育・繁殖に必要なもの、衣装ケースを使った自作ケージの作り方、臭い対策、効率のいい繁殖法を紹介します。

飼育と繁殖に必要なもの【餌用ラット繁殖に臭い対策は必須です】

ラットとはドブネズミを実験用に改良したネズミです。マウス(ハツカネズミを改良したもの)と比べてかなりでかいです。

  • 頭胴長:20~25cmくらい
  • 体重:♂が400~700gくらい・♀が300~500くらい

基本的に♂のが大きく、♀でもマウスと比べて結構体格に迫力が出るので覚悟は必要です。

ラットのメスと子供

メスと子供たち

飼育・繁殖に必要なもの基本セットは下記の通り。

  • エサ
  • ケージ
  • 床材
  • 給水ボトル
  • 除菌・消臭剤(掃除用)

しかしこれだけでは、部屋の臭いが大変なことになります。

私も対策をせずに1匹ペットで飼っていた時代、実家に帰った時なんか臭いと言われました。
たしかに対策せず飼っていた時はほんとに部屋がくさかったです。

飼育・繁殖に必要なものを臭い対策方法と一緒にご紹介します。

必須用品

エサ

マウスと違って体大きい分よく食べてよく出します。

まずオススメの餌ですが、フィード・ワンのハムスターフードです。ハードタイプの餌の為、少しは歯も削れ、栄養価にも定評があり、なにより大きくコスパがいいです。産まれて離乳した子ラットも食べれます。

ケージ

大量に飼育・繁殖するなら衣装ケースを使って自作ケージを作りましょう。おすすめはROXの衣装ケースです。

なによりフタがしっかりしていて加工しやすいの特徴です。フタの加工(通気性の確保)と給水ボトルの取り付けが必要です。加工方法は後述します。

専用の使いやすい実験動物用のケージも売ってますが、スーパーお高いので衣装ケースを加工するのがおすすめです。

床材

床材については臭い対策も兼ねて消臭効果のあるものを使います。

いろいろ試しましたが、コチラが一番消臭できていると思います。

そのまま使うとすぐなくなるので、シュレッダーなどにかけた紙と一緒に混ぜて使うのがオススメです。

床材はすぐ汚してしまいますので掃除との戦いになります。あまり汚さない爬虫類になれている方には厳しい戦いになるでしょう(笑)

これだけでも部屋の臭いはかなりマシになるはずです。

給水ボトル

給水ボトルはウチではウサギ用を使用しています。

水はとてつもなく飲むからからです。

おすすめは、マルカンのウォーターボトル フラットです。その名の通りフラットなのでかさばらず、衣装ケースに取り付けられます。

除菌・消臭剤

ケージの掃除をする時に使います。うちではコチラをヘビがケージを汚した時の掃除用にも使用中。

除菌・消臭効果が抜群で、次亜塩素酸水は有機物に触れると水に戻るので、安全性も高いのでおすすめ。

衣装ケースを加工した自作ケージの作り方

衣装ケースで自作ケージを作るにはフタの加工と給水ボトルの取り付けが必要です。

ラットがいくら丈夫とはいえ、蒸れと暑さには勝てません。適正な温度・湿度管理が必要になります。

また普通の皿タイプの水入れは必ず避けた方がよいと思います。すぐにこぼして床材がぬれ、不衛生になります。

必ず加工して給水ボトルを取り付けましょう。

とりあえず加工に必要なものとしては下記が必要です。

  • バーベキュー網(100均の30cm×30cmぐらいがおすすめ)
  • 太い針金(太くて頑丈であれば100均のものでOK)
  • ハンダごて
  • ノコギリ

結束バンドでとめてますが、噛み千切られることもあるので太い針金が安心です。

フタの加工

とりあえず100均でバーベキュー網を買ってきて、フタの所を一部切断して取り付けます。

  1. ハンダごてで溶かして、蓋にノコギリが入るくらいの穴をあけます。
  2. のこぎりが入るサイズに開けたら、その穴からノコギリで切断します。
  3. 切断したら、フタに一部はんだで穴を開け、バーベキュー網を針金で取り付けます。

これにて蓋の加工は完了です。

給水ボトルの取り付け

給水ボトル用の穴をはんだごてで開けます。(ドリルだと衣装ケースが割れてしまう可能性あり)

  1. 取り付け位置(飲み口とボトルをひっかけ口)をマーキングします。この時、床材を敷いた状態の時、ラットが飲みやすい高さに印をつけましょう。
  2. ハンダごてで熱して穴を開けます。広がりすぎないよう、少しずつです。
  3. 反対側から付属の固定器具をつけます。

ちなみにウチでは妊娠したラットは個別の小さいケージに分けています。

育児放棄などしないようにストレスを軽減するためです。

たまに使う活マウスも同じ小さいコンテナを加工したもので管理してます。加工の方法は同じです。

使用してるボトルコンテナはコチラ。

しかしここまでの手順が面倒なら実験動物用のケージです。

私も一台持っていますが、メンテのしやすさが段違いです。エサも不衛生になりにくく、掃除など管理しやすいようにできています。

ただ高いので、ショップで中古のものがたまに販売されるのでそれを狙うのもアリかもしれません。

餌用ラットの効率のいい繁殖方法「毎日のメンテとハーレム計画」

毎日とにかく汚しますので、床材の交換はほぼ毎日です。水の交換もすごく飲むので、毎日行います。餌は減っていたら足すように入れておきます。

ラットも環境が悪いと落ち着いて繁殖やよい子育てができません。子食いの原因にもなってきます。

とりあえずメンテが大変で、「ヘビ飼ってるのかネズミ飼ってるのか」わからなくなりますが頑張ります。

ラットのメスと子供

具体的な繁殖のフロー

意外と大きくなるのに時間がかかるので、アダルトラットを購入してきましょう。

まずは以下のデータをご覧ください。

性成熟:♂4~5週間 ♀4~5週間

性周期:♂いつでも ♀4~5週間

発情期間:♀9~20時間

妊娠期間:21~23日

産子数:6~13匹

参考文献
大野瑞絵. ザ・ネズミ.誠文堂新光社,2009,p.148-149

小さいころから育ててもいいのですが産まれてから安心して繁殖できる体になるまで♂♀とも約2ヶ月かかります。

なので育てるのを楽しむ方以外は、大人のラットを買ってきて繁殖するほうがよいです。

妊娠まで

1つのケージにつき、アダルトサイズの♀を3~4匹・♂を1匹用意します。

必ずハーレム状態にすることがポイントです。♂同士の同居はケンカが絶えないのでやめます。

小さいころから育ててもいいのですが産まれてから安心して繁殖できる体になるまで♂♀とも約2ヶ月かかります。

妊娠後

♀のお腹が大きくなり、巣作りの行動が見られたら、妊娠♀を別のケージに分け、周りをダンボール等で隠してあげます。

私は小さなコンテナを同じように加工して使っています。

分けるのは育児放棄を防ぎ、ストレスのない環境してあげる為です。
分けなくても成功することはありますが、♀ラットは出産時に発情する(後分娩発情)する性質があり、母体のストレス・負担を考えると分けた方がいいかとは思います。

出産後

産まれてからは母ラットに任せ、そっとします。

平均6~10匹産みますが、最高で15匹産まれました…。掃除も邪魔にならない所だけやります。だいたい2週間でペレットに餌付き、1か月で独り立ちです。

この時点でもうアダルトマウスくらいの大きさと言ってもいいレベルになってます。でかいっす(°◇°;)

あとは生まれた子供を食べさせてたい大きさまで育てて、活エサや冷凍エサにします。

活を与える際は、ネズミの攻撃によるマウスロットや口傷が怖いので、頸椎脱臼などで弱らせてから与えるようにします。冷凍する場合も頸椎脱臼で楽にしてあげて形を整えてから冷凍します。

自家産ラットも必ず衛生上、ジップロックで密封して保存します!

頸椎脱臼の方法はショップの方に教わる等、ベテランの方に教わって確実にできるようになり行います。ラットさんが苦しむことになります…。

ココが一番の難関ですが、餌用ラットの繁殖にしては避けては通れない道になってきますが、クリアできれば、安心の自家産で好きな大きさのラットが提供できるようになりますし、いつでも新鮮な活エサを提供できるようになります!

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